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韓国京畿道驪州郡は、首都ソウルの東南に位置し、ソウルから車で約1時間10分ほど掛かります。人口は10万人、1町9村で構成されており、面積が608.32平方キロと、津南町のおよそ3.5倍あります。 市街地の中心を南漢江が悠々と流れ、数多くの文化遺産が残されているほか、農業が発達しています。 首都圏住民の水資源保護を目的に、公害排出工場が規制されているため、農業や文化財をはじめ、自然環境を利用した観光地として脚光を浴び始めています。 |
郡の鳥 | 郡の花 | 郡の木 |
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白鷺(シラサギ) | レンギョウ | イチョウの木 |
国内最大規模の金剛板ガラス工場やコーラの工場など、大企業が存在するとともに、驪州郡は1,000年の歴史を持つ陶磁器の産地で、生活用陶磁器の生産量は韓国全体の約70パーセントを占めています。
また、農薬をできるだけ使用しないことで付加価値の高い農産物の生産を目指し、驪州米、落花生、さつまいも、ナシなどが有名です。特に驪州米は、韓国一の食味を持つとも言われ、津南町とは大きな共通点もあります。さらに切り花(バラ)は、日本やオランダにも輸出されています。
驪州専門大学をはじめとする81校の学校(大学1、高校9、中学校12、初等学校(小学校)24、幼稚園35)があり、各種語学やコンピュータ、科学研究などの先進的な教育が行われています。
悠久な歴史と伝統を引き継いできた驪州郡には、貴重な文化遺産が数多くあります。新羅時代に建立された「新勒寺」をはじめ、朝鮮第4代院君であり、ハングル文字の創製者である「世宗大王の陵」、仏教関連最大の博物館である「木芽仏教博物館」など、観光はすべて文化財と関連しています。
韓国と日本の間には、かつて悲しい歴史がありました。それは私たちが永久に忘れてはいけないことです。しかし、その深い反省の上に立ち、友好と親睦という両国の新しい歴史を築き上げていくのも、また私たちに課せられた責務であるともいえます。
これからの交流の進展が、未来に向けた希望の掛け橋であることを願わずにはいられません。