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火災が発生したら

印刷ページ表示 更新日:2006年10月31日更新

火災を防ぐ7の心得
初期消火の3原則
こんなところから火が出たら…火元別初期消火のポイント
消火器の正しい使い方

火災の予防と消火の方法

火災を防ぐ7の心得

1. 寝たばこ、たばこの投げ捨ては絶対にしない!!

 たばこを吸ったあとは、火の始末を忘れずに!

2. ストーブの近くに燃えやすいものを近づけない!

 ストーブの上のほうに洗濯物を干していませんか?
 カーテンのそばにストーブを置いていませんか?

3. てんぷらなべを火にかけたら、その場を離れない!

 電話が鳴ったら、人が来たら、必ず火を止めて!

4. 家の周りに燃えやすいものを置かない!

 放火の的になることも…。車庫や倉庫も必ず戸締り!

5. 電気器具は正しく使い、たこ足配線は絶対しない!

 電化製品を使うときは、必ず説明書を読みましょう。
 コンセントに差したままのプラグにほこりがたまっていませんか?…出火の原因になることも。

6. 子どもをマッチやライターで遊ばせない!

 子どもの手の届くところに、マッチやライターを置かないようにしましょう。
 花火火は大人が一緒にやりましょう。(水の入ったバケツを忘れずに!)

7. 風の強いときは、焚き火をしない!

 火が完全に消えるまで、そばにいましょう。
 燃えやすいものをそばに置くことはやめましょう。

 火災の原因の7割近くは失火、いわゆる人災です。火災の大半は心がけしだいで防げます。

 日頃から火元の点検を行い、たばこの不始末などないように気を付け、万一の場合に備えて、消火器は必ず常備しましょう。

初期消火の3原則

初期消火とは

 火はふすまや立ち上がりの壁などに移ると、あっというまに燃え広がります。そこまでの時間は、およそ5~7分。

 しかし火が床などに横に広がっているだけで、天井に燃え移っていない火事なら、初期消火で延焼を防ぐことが可能です。これは出火から3分ほどまでの火事ですが、火が小さなうちに消すことが初期消火の重要のポイントです。

 ※天上に火が移ると初期消火は困難です。急いで避難しましょう。

初期消火の3原則

1. 早く知らせる

 小さな火でも1人で消そうとせずに、大声で隣近所に助けを求めましょう。
 119番通報を忘れずに! 初期消火にあたる場合は、近くの人に通報を頼みましょう。

2. 早く消火する

 最初の3分間が、ボヤで消し止められるかの分かれ目です。
 消火器や水、毛布で覆うなど、落ち着いて身近なものを活用しましょう。

3. 早く逃げる

 天上まで燃え広がったら、いさぎよく諦めて避難しましょう(何よりも大事なのはあなたの命です)。
 避難するときは、燃えている部屋のドアや窓を閉め、空気を遮断しましょう。

こんなところから火が出たら…火元別初期消火のポイント

1. 油なべ

 あわてて水をかけるのは厳禁です!
 (1) ガスの元栓を閉める
 (2) 消火器で油面を覆うように噴射(消火器がない場合は、なべにふたをして空気を遮断するか、濡れタオルなどでなべ全体をおおいましょう)
 (3) いったん消火しても、完全に温度が下がるまではなべにふたをしておく

2. 石油ストーブ

 消火器で火元にむけて噴射(消火器がない場合は、毛布や布団をストーブにかぶせるか、バケツなどで水を一気にかけましょう)

 火が消えたあとも、天板の余熱で最発火するケースがあるので注意を。

3. ふすま・障子・カーテン

 天井に火が燃え広がるときの通り道になります。急いで消火を!

 消火器で火元に向けて噴射するか、水をかける(水をかける場合は、上から半円を描くようにかけると効果的です)

 間に合わないと思ったら…

 ふすまや障子は蹴り倒し、カーテンはレールから引きちぎって、足で踏み消しましょう。

 ※衣服に燃え移らないように、落ち着いて細心の注意を払いましょう。

4. 衣類

 とにかく慌てないことが重要です!

 (1) 床や地面に倒れて、転がりながら火を消す
 (2) さらに水をかぶって完全に消火を
 (3) 風呂場の近くにいるときは湯船の水を頭からかぶるか、中に飛び込む

 髪の毛の場合は、化繊以外の衣類やタオルなどを頭からかぶりましょう。

消火器の正しい使い方

消火器の使い方(粉末・強化液消火器の場合)

 (1) 安全ピンに指をかけ、上に引き抜く
 (2) ホースを外して、火元に向ける
 (3) レバーを強く握って噴射する

消火器の構え方

 (1) 火の風上から消火にあたりましょう。
  (火に真正面に向かい合ってはいけません)
 (2) やや腰を落として姿勢をなるべく低くし、煙や熱を避けるように構えましょう。
 (3) 燃えているものにノズルを向け、火の根元を掃くように左右に振りましょう。
  (燃え上がる炎や煙に惑わされないようにしましょう)

消火器の置き場所、間違っていませんか?

 火災が発生したとき、すぐ使える場所に消火器を置いていますか? 消火器を取りにいっている間に火が燃え広がったら大変です。正しい場所に設置し、「いざ」というときに備えましょう。

【消火器の設置場所チェック】

1. すぐ目に付くところ、手の届くところに置いていますか?はいいいえ
2. 洗面所など、水のかかる場所を避けて置いていますか?はいいいえ
3. 台所など水の飛び散る場所では、壁掛けや台に乗せていますか?はいいいえ
4. 風通しのよい場所に置いていますか?はいいいえ
5. 壁掛けや台に置くとき、高さが1.5メートル以下の場所に設置していますか?はいいいえ
6. ガスコンロやストーブのそばを避けて置いていますか?はいいいえ
7. 屋外に設置する場合、直射日光や風を避けるため、格納箱に入れていますか?はいいいえ
8. 避難や通行の邪魔にならない場所に置いていますか?はいいいえ
9. 倒れにくい場所、落下物や転倒物の下敷きになりにくい場所に置いていますか?はいいいえ

すべての項目に「はい」と答えられましたか?

 1つでも「いいえ」があった人は、下記をよく読み、もう一度自分の家の消火器の置き場所を点検してみましょう。

 もちろん、すべて「はい」だった人も、再確認のために目を通しましょう。

以下の項目にも注意してください。

  • 消火器を倉庫の中、押入れの奥に眠らせておくなんて、もってのほか!
    初期消火は最初の3分が肝心です。邪魔だからといってしまい込んでいては、いざというときに役に立ちません。
    通行や避難の邪魔にならない、手の届くところに置いておきましょう。
  • 水や湿気は消火器の大敵!
    水や湿気はサビや腐食の原因です。
    サビたり腐食したりした消火器は事故のもと。直接水のかからないところや、床などが常時濡れている場合は、壁掛けや台に乗せて設置しましょう。
  • 消火器が頭の上から落ちてきたら大変!
    地震や振動で消火器が落下や転倒。万が一、それが頭を直撃したら大ケガをしかねません。高いところに置くことはやめましょう。
    それに、火が出たときに手が届かなかったら大変ですね。
  • 実は消火器は、熱に弱いんです!
    ガスコンロのすぐ脇に置いておけば、火が出たときにすぐ使えるから安心! そう思っていませんか?
    しかし消火器をガスコンロやストーブのそばなど、40℃を超える高温の場所では、容器内の圧力が高くなって危険です。それに、ガスコンロで火が燃え上がってしまうと、恐怖でなかなか火のそばには近寄れないものです。
    消火器は火のすぐそばでなく、火を取り扱う部屋の入口付近に置きましょう。
  • 外で雨ざらし……そんな消火器を使うのは危険です!
    外に消火器を設置するときは、必ず格納箱に入れましょう。
    長い間、風雨にさらされた消火器は、サビたり腐食したりしています。事故を起こさないためにも、外での保管には十分気をつけましょう。
  • 上から物が! 消火器が下敷きになったら…
    たとえば地震などで、上から物が落ちてきたり、転倒してきたりして、消火器が下敷きになったら…。そんなとき、火災が発生したら…。
    肝心なときに使えなければ被害が拡大するだけでなく、消火器が破裂してしまったら、さらに危険は増してしまいます。
    設置場所の周辺に落下物や転倒物がないか、もう1度確認してみましょう。

消火器にも寿命があります。家に古い消火器がありませんか?

 古い消火器を処分しようと噴射したところ、消火器が破裂して死者が出る惨事が起きたこともあります。
 老朽化した消火器による事故を起こさないためにも、下記のことに気を付け、時々消火器を点検しましょう。
 消火器本体の耐用年数は、およそ8年です。
 ただし、設置している状況など条件によって短くなる場合もあります。
 サビ・腐食・変形を見つけたら、8年以内であっても処分しましょう。

 ※消火器の処分は、購入した業者等に処分を依頼しましょう(有料の場合があります)。

 消火器の薬剤は、定期的な詰め替えが必要です。
 泡消火器なら約1年、粉末消火器なら3~5年で、消火薬剤の詰め替えを行ってください。強化液消火器の薬剤は半永久的と言われていますが、5年くらいで点検が必要です。

 半年に1回は、消火器の外観を点検しましょう。
 消火器は、非常に強い圧力で薬剤を噴射するので、本体にサビや腐食、変形などがあると、その部分が圧力に 耐えられず、破裂する危険があります。
 まだ買ったばかりだから大丈夫。そう思わずに定期的に点検しましょう。

  • 安全ピンはきちんと装着されていますか?
  • 本体やキャップにサビ・腐食・変形はありませんか?
  • ホースにつまりやひび割れはありませんか?
  • 圧力計の針は、正常値を指していますか?

消火器を捨てるときは

 消火器は町の清掃センターでは処分できません。清掃センターに持ち込んだり、ごみステーションに出すのは絶対にやめましょう。
 古くなった消火器を捨てるときは、購入した業者などに処分を依頼しましょう(有料の場合があります)。

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