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春の中津川渓谷 |
秋の収穫の様子 |
初冬の苗場山と秋山郷の集落 |
冬の穴藤橋 |
平家の落人の里と言い伝えられる秋山郷は、信濃川の支流である中津川上流に位置する越後8集落と信州5集落の総称です。秋山郷の人々の暮らしは、自然とともに生き、先人たちの知恵と豊かな温情息づく心のふるさとです。
秋山郷の見どころについては、ページの下にあるリンクからご覧ください。
見玉(みだま)「見玉不動尊」(金玉山正宝院きんぎょくさんしょうほういん)天台宗のお寺があります。本山は比叡山延暦寺。本尊・不動明王は眼病に特に霊験があり、昔から多くの眼病治療の逸話が残っています。大地の鼓動 津南見玉公園も整備され、秋山郷観光の入り口となっています。
穴藤(けっとう)国道405号見玉を過ぎたところを右に曲がり、坂を下ったところが穴藤集落です。平成25年まで古木の風格充分、樹齢360年にもなるメグスリノキがあり、町の天然記念物に指定されていましたが、倒木により天然記念物の指定は解除されてしまいました。メグスリノキは、日本でのみ自生し、その名の通り眼に良いとされ、室町時代末期にこの木から目薬が作られたことから「メグスリノキ」の和名がついています。
逆巻(さかさまき)中津川で最も川幅が狭く、しかも断崖の上にかかっている「猿飛橋」があります。吉川英治が投宿し、新平家物語の構想を練り執筆した逆巻温泉があります。
清水川原(しみずがわら)国道405号線と見倉集落への道(林道東秋山線)との分岐点にある集落です。山里らしいのどかな暮らしが今なお見えます。
結東(けっとう)日本農村景観100選に選ばれた「石垣田」とともに、男女が2人で通るとその2人は結ばれるという伝説のある「出会い坂」があります。新潟の橋50選に選ばれた「見倉橋」は今も昔も見倉と結東を結ぶ貴重な生活の橋です。
見倉(みくら)江戸時代の作家鈴木牧之が「桃源郷」と言った時の風情がそのまま残る、山村の原風景です。かつて畑として利用されていた所が放置され、現在シラカバ林になっている林床に「春植物」のカタクリが群生し、早春の里山をピンクのじゅうたんで埋め尽くしています。新潟県最大級のトチノキ(見倉の大栃)で知られ、「小松原湿原」への登山口として来訪者が多く訪れています。
前倉(まえくら)集落の上部に苗場山のビューポイントがあり、秋山郷の渓谷が一望できます。「前倉橋」は新潟の橋50選に選ばれており、国道405号に架かる赤いアーチが印象的です。紅葉の季節この橋から観る渓谷は絶景です。
大赤沢(おおあかさわ)日本百名山の1つとして知られる苗場山(標高2,145メートル)の大赤沢登山道(健脚向き)の入り口があります。また、大蛇伝説の滝「蛇淵の滝」は長野県境の硫黄川に合流する地点にあり観光の名所となっています。