○津南町定住促進公共住宅条例
平成16年12月20日
条例第20号
(目的)
第1条 この条例は、津南町定住促進公共住宅(以下「定住促進公共住宅」という。)の設置及び管理について、地方自治法(昭和22年法律第67号)に基づく命令の定めるところによるほか、必要な事項を定めることを目的とする。
(設置)
第2条 定住促進公共住宅の名称及び位置等は別表のとおりとする。ただし、定住促進公共住宅のうち、空き家定住促進住宅の名称及び位置等は別に定める。
(1) 定住促進公共住宅 町が定住者向けとして建設、買取り、又は借上げを行い管理する賃貸住宅及び附帯施設をいう。
(2) 空き家定住促進住宅 定住促進公共住宅のうち、町内における空き家等を定住者に対して転貸するため、空き家所有者から賃貸契約により町長が借り上げた住宅及び附帯施設をいう。
(3) 所得 津南町定住促進公共住宅条例施行規則(以下「施行規則」という。)第2条に規定する所得をいう。
(入居者の公募の方法)
第4条 町長は、入居者の公募を次の各号に掲げる方法によって行うものとする。
(1) 広報誌
(2) 町庁舎その他町の区域内の適当な場所における掲示
(3) 広報無線
(4) ホームページ
2 前項の公募に当たっては、町長は、募集住宅が定住促進公共住宅であること、定住促進公共住宅供給場所、戸数、規格、家賃その他賃貸の条件、入居者の資格、申込方法、選考方法の概略、入居時期その他必要な事項を明らかにするものとする。
(1) 新たに津南町で定住を希望する者で、所得が施行規則第3条第1号又は第2号のいずれかに該当する者であって、自ら居住するため住宅を必要とする者のうち、現に同居し、又は同居しようとする親族(婚姻の届出をしないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者、その他の婚姻の予約者を含む。)がある者
(2) 災害、不良住宅の撤去その他の特別の事情がある場合において定住促進公共住宅に入居させることが適当である者として町長が認める者(所得が前号に定める基準に該当する者)
(3) 同居親族がない者にあっては、地域の事情を勘案して定住促進公共住宅に入居させることが適当であるとして、町長が定める基準に該当する者
(4) 空き家定住促進住宅に入居する者にあっては、これから津南町に転入しようとする者、町外から転入して現に津南町に居住している者で、その住宅の存する集落の自治会活動等への参加、自治会費の負担等の意志があり、別に定める家賃を支払うことができるとして、町長が認めた者
(5) 入居者が、公租・公課を滞納していない者であること。
(6) その者又は同居し、若しくは同居しようとする親族が暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(平成3年法律第77号)第2条第6号に規定する暴力団員(以下「暴力団員」という。)でないこと。
(入居の申込み及び決定)
第7条 前条に規定する入居資格のある者で定住促進公共住宅に入居しようとする者は、町長の定めるところにより入居の申込みをしなければならない。
2 町長は、前項の規定により入居の申込みをした者の中から、定住促進公共住宅の入居者として決定し、その旨を当該入居者として決定した者(以下「入居決定者」という。)に対し通知するものとする。
(入居者の選考)
第8条 入居の申込みを受理した戸数が入居させるべき定住促進公共住宅の戸数を超える場合においては、公正な方法により入居者を選定するものとする。
2 町長は、第6条に規定する者について住宅に困窮する実情を調査し、住宅に困窮する度合いの高い者から入居者を決定する。
3 前項の場合において住宅困窮順位の定め難い者については、抽せんにより入居者を決定する。
4 第2項に規定する住宅困窮度の判定基準は、町長が別に規則で定める入居者選考委員会の意見を聴いて定める。
5 空き家定住促進住宅の入居者の選考は、前項によらず、津南町移住推進協議会の意見を聴いて定める。
(入居補欠者)
第9条 町長は、第8条の規定に基づいて入居者を選考する場合において、入居決定者のほかに補欠として入居順位を定めて必要と認める数の入居補欠者を定めることができる。
2 町長は、入居決定者が定住促進公共住宅に入居しないときは、前項の入居補欠者のうちから入居順位に従い、入居者を決定しなければならない。
(住宅入居の手続)
第10条 定住促進公共住宅の入居決定者は、決定のあった日から町長が指定する日まで(以下「入居指定期間内」という。)に次の各号に掲げる手続をしなければならない。
(1) 町内に居住し、かつ入居決定者と同程度以上の収入を有する者で、町長が適当と認める連帯保証人の連署する請書を提出すること。
(2) 第17条の規定により敷金を納付すること。
3 町長は、特別の事情があると認める者に対しては、第1項第1号の規定による請書に連帯保証人の連署を必要としないこととすることができる。
5 町長は、定住促進公共住宅の入居決定者が第1項各号に掲げる手続をしたときは、当該入居決定者に対して速やかに定住促進公共住宅の入居可能日を通知しなければならない。
6 定住促進公共住宅の入居決定者は、前項により通知された入居可能日から、15日以内に定住促進公共住宅に入居しなければならない。ただし、特に町長の承認を受けたときは、この限りでない。
(同居の承認)
第11条 定住促進公共住宅の入居者は、当該定住促進公共住宅への入居の際に同居を認められた親族以外の者を同居させようとするときは、町長の承認を得なければならない。
(入居の継承)
第12条 定住促進公共住宅の入居者が死亡し、又は退去した場合において、その死亡時、又は退去時に当該入居者と同居していた者(入居開始日から継承事由発生まで引き続き居住している者及び配偶者以外の者については、同居の期間が1年未満の者を除く。)が引き続き当該定住促進公共住宅に居住を希望するときは、当該入居者と同居していた者は、町長の承認を得なければならない。
(家賃の決定及び変更)
第13条 定住促進公共住宅の家賃は、別表のとおりとする。ただし、定住促進公共住宅のうち、空き家定住促進住宅の家賃は別に定める。
2 町長は、次の各号のいずれかに該当する場合には、家賃を変更することができる。
(1) 物価の変動に伴い家賃を変更する必要があると認めるとき。
(2) 同種類の民間賃貸住宅に比較して不相当となったと認めるとき。
(3) 定住促進公共住宅について改良を施したことに伴い家賃を変更する必要があると認めるとき。
2 入居者は、毎月末(12月31日にあっては翌年の1月4日)又は明け渡した日までに、その月分を納付しなければならない。ただし、その末日が、日曜日、土曜日、又は国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)に規定する休日に当たる場合は、これらの日の翌日をもって納期限とする。
3 入居者が新たに住宅に入居した場合又は住宅を明け渡した場合において、その月の使用期間が1月に満たないときは、その月の家賃は1月を30日として日割計算した額とする。
(家賃の減免又は徴収猶予)
第15条 町長は、次の各号に掲げる特別の事情がある場合においては、家賃の減免又は徴収の猶予を必要と認める者に対して規則で定めるところにより当該家賃の減免又は徴収の猶予をすることができる。
(1) 入居者又は同居者の収入が著しく低額であるとき。
(2) 入居者又は同居者の疾病又は傷害により、その生活が窮迫する恐れがあるとき。
(3) 入居者又は同居者が災害により著しい損害を受けたとき。
(4) その他前各号に準ずる特別の事情があるとき。
(督促、遅延金の徴収)
第16条 家賃を第14条第2項に規定する納付期限までに納付しない者があるときは、期限を指定してこれを督促しなければならない。
(敷金)
第17条 町長は、入居者から入居時における家賃の1月分に相当する金額の敷金を徴収するものとする。
2 町長は、第15条の各号のいずれかに該当する特別の事情がある場合においては、敷金の減免又は徴収の猶予を必要と認める者に対して町長が定めるところにより当該敷金の減免又は徴収の猶予をすることができる。
3 第1項に規定する敷金は、入居者が当該定住促進公共住宅を明け渡すとき、これを還付する。ただし、未納の家賃又は損害賠償金があるときは、敷金のうちからこれを控除した額を還付する。
4 敷金には利子をつけない。
(敷金の運用等)
第18条 町長は、敷金を国債、地方債又は社債の取得、預金、土地の取得費に充てる等安全確実な方法で運用しなければならない。
(修繕費用の負担)
第19条 定住促進公共住宅の修繕に要する費用(畳の表替え、破損ガラスの取替え等の軽微な修繕及び給水栓、点滅器その他附帯施設の構造上重要でない部分の修繕に要する費用を除く。)は、町の負担とする。
(入居者の費用負担義務)
第20条 次の各号に掲げる費用は、入居者の負担とする。
(1) 電気、ガス、水道、電話料及び下水道等の使用料
(2) 汚物及びじんかいの処理に要する費用
(3) 定住促進公共住宅の屋根雪処理に要する費用
(4) 給水施設及び汚水処理施設の使用、維持及び運営に要する費用
(5) 前条第1項に規定するもの以外の定住促進公共住宅の修繕に要する費用
(入居者の保管義務等)
第21条 入居者は、定住促進公共住宅の使用について必要な注意を払い、これらを正常な状態において維持しなければならない。
2 入居者が自己の責めに帰すべき事由により、定住促進公共住宅が滅失又はき損したときは、入居者が原形に復し、又はこれに要する費用を賠償しなければならない。
第22条 入居者及び同居者は、周辺の風俗及び環境を乱し、又は近隣に迷惑を及ぼす行為をしてはならない。
第23条 入居者が当該定住促進公共住宅を引き続き15日以上使用しないときは、町長の定めるところにより、届出をしなければならない。
2 正当な理由によらないで、15日以上定住促進公共住宅をあけ、また責任のない家族を残し退去してはならない。
第24条 入居者は、定住促進公共住宅を他の者に貸し、又はその入居の権利を他の者に譲渡してはならない。
第25条 入居者は、定住促進公共住宅を住宅以外の用途に使用してはならない。
第26条 入居者は、定住促進公共住宅を模様替え若しくは増築し、又は定住促進公共住宅の敷地内に工作物を設置してはならない。ただし、原形回復又は撤去が容易である場合において、町長の承認を得たときはこの限りではない。
2 町長は、前項の承認を行うに当たり、入居者が当該定住促進公共住宅を明け渡すときは、入居者の費用で原形回復又は撤去を行うことを条件とするものとする。
3 第1項の承認を得ずに定住促進公共住宅を模様替えし、又は増築したときには、入居者は、自己の費用で原形回復又は撤去を行わなければならない。
(住宅の検査及び原形回復)
第27条 入居者は、定住促進公共住宅を明け渡そうとするときは、10日前までに町長に届け出て、町長の指定する者の検査を受けなければならない。
(住宅の明渡請求等)
第28条 町長は、入居者が次の各号のいずれかに該当する場合においては、当該入居者に対し、当該定住促進公共住宅の明渡しを請求することができる。
(1) 入居者が不正の行為により入居したとき。
(2) 入居者が家賃を3月以上滞納したとき。
(3) 入居者が当該定住促進公共住宅を故意にき損したとき。
(4) 入居者が正当な理由によらないで15日以上定住促進公共住宅を使用しないとき。
(6) 入居者又は同居者が暴力団員であることが判明したとき。
2 前項の規定に基づき定住促進公共住宅の明渡しの請求を受けた入居者は、速やかに当該定住促進公共住宅を明け渡さなければならない。この場合において、入居者は、町長の定めるところにより明渡しの請求を受けた日の翌日から当該定住促進公共住宅の明渡しを行う日までの期間については、毎月、家賃の額の2倍に相当する額以下の金銭を納付しなければならない。
(立入検査)
第29条 町長は、定住促進公共住宅の管理上必要があると認めるときは、町長の指定した者に定住促進公共住宅の検査をさせ、又は入居者に対して適当な指示をさせることができる。
2 前項の検査において、現に使用している定住促進公共住宅に立ち入るときは、あらかじめ当該定住促進公共住宅の入居者の承認を得なければならない。
3 第1項の規定により検査に当たる者は、その身分を示す証票を携帯し、関係人から請求があったときは、これを提示しなければならない。
(罰則)
第30条 町長は、入居者が詐欺その他の不正行為により家賃の全部又は一部の徴収を免れたときは、その徴収を免れた金額の5倍に相当する金額(当該5倍に相当する金額が5万円を超えないときは、5万円とする。)以下の過料を科する。
(委任)
第31条 この条例の施行に必要な事項は、規則で定める。
附則
この条例は、公布の日から施行する。
附則(平成20年6月13日条例第21号)
この条例は、平成20年7月1日から施行する。
附則(平成21年12月21日条例第21号)
この条例は、公布の日から施行する。
別表(第2条及び第13条関係)
住宅の名称・位置及び家賃等
名称 | 位置 | 建設年度 | 構造 | 戸数 | 一戸当たり月額家賃 |
リバーフロント中津住宅 | 津南町大字下船渡戊229番地1 | 平成3年度 | RC造3階建 | 6戸 | 40,000円 |